2018年1月21日日曜日

出張編集部行ってきました②

前回の記事の続きです。
1/14のインテで出張編集部に持ち込みしてきた時の覚え書きです。




【いざ持ち込み】
朝に受付したとき、混みあう時間帯のピークは13時~だと聞いてました。
イベント開始後、私もAさんもお互いのスペースで忙しく頒布などしてましたが12時超えた頃から段々落ち着きが。
行く時間早めようか?と相談してると、Aさんから「12時半過ぎにはスペース出れそう」と連絡が。
おのおのTwitterで離席の宣言を入れつつ、自分たちの新刊を持っていそいそと編集部へ。

覚悟していたほど混んではいないけど、やっぱりそこそこの順番待ちが。
整理券の捌け方を見ても、編集部によって人気の差が激しいことが分かりました。
一番人気はぶっちぎりでBLレーベルのSD社……(でもここはその分編集さんも4,5人体制だったので見た目ほどの待ち時間ではなかった気もします)

ということで
編集さんに見てもらってきましたよ。

会社ごとにまとめてもいいけど、自分で見て分かりやすいように絵・話・その他の項目で分けます。

☆は私が「確かに~~~!」てなったコメント、
★は「次回からそれ早速改善するわ」ってなったコメントです。

▼絵
・絵柄はかわいい系だねと。女の子の顔かわいく描けてるとか。
★カメラワークにもっと工夫が欲しい。アオリ・俯瞰が少なく人の目線ばかりなので。
・キャラクターの顔ばっかり続いてると読む気なくなっちゃう。
★線が雑。(全部の会社で言われた)
・↑ざかざかとした線は作家の味にもなりうるけど、今はただ汚く見えてしまっている。
(粗いと雑はべつなんだとおもう)
☆ちゃんと描いてあるコマもあるのに、細かいコマが雑ということはモチベーションが一定していないんだと思う。
・人と背景が同化しがちなので、人物を丁寧にやるだけでもちゃんと見える。
☆短いストロークの線を多く重ねると汚く見えやすいよ。線の処理、重ね方もっと気にしてみてね。
☆↑清書してあるにも関わらず絵が粗い。もっと「ペン入れしてる感」を出してみて。
★フキダシの雑さが目立つ。トジを綺麗に。
☆線一本一本を丁寧に。いかにもデジタル的な絵になってしまってる。
★線のひっかかりがあると一気に汚く見えるので、ペン設定見直してみて。
・同じキャラクターでも表情・角度で顔立ちや年齢にブレがある。(特にしのぶさん)
・横顔を手癖で描いてないか見直してみて。
・目の描き方を統一して。
・最近のトレンドは瞳の中を丁寧に描き込むもの。今もそれなりに描き込んであるけど、もっとよくなる。
☆↑顔アップの表紙でも、目に力があるだけで「読んでみたい」という気持ちが高まる。吸い込まれるような瞳を描いてみて。
・背景もっと頑張ってね。(後半から背景がフェードアウトしていったので)

▼話
・「何の話なのか・どういう話なのか」ということがハッキリしないままどんどん話が進んでしまう。
☆「これは何の話なのか」というのを序盤でハッキリさせておく工夫が必要。
・話のテンポに上がり下がりが見えづらく一定。淡々としている。(淡々とした話が……好きなのぉ……)
・↑飽きさせない工夫をしてね。ページのメクリをもっと有効にして。読者を驚かせる。
☆会話劇に終始してしまっている。
・事件、装置、起承転結などが無い。(たとえば、カナヲが迷子になって姉妹で探すとか、ケンカ→仲直りとか…のほうが分かりやすくなる)
「このキャラクター、この舞台ならでは」の事件を考えてみて。
☆話のスタートとゴールで変化が必要。(成長するとか、何かを手に入れるとか)
・オチがちゃんとある話がいい。しっかり着地させる
・姉がどういう人物なのかを台詞に頼りがち。もっと絵やエピソードで描き出して。
☆台詞が多いと読んでもらえない。皆が台詞を全部ちゃんと読んでくれると思わないほうがいい。
・この話で言いたいことがフワフワしていて分かりづらい。
・キャラクターに感情移入しづらい。
☆文字が多い。モノローグとかも文字でバーッと書きがち。
★そのキャラクターがどんな人物なのか、振舞い、やりとり、しぐさで表現してみよう。


▼その他
・(トーンを減らしたので画面が寂しく見えないかというこちらの質問に対して)特に寂しく見えたりはしないので大丈夫。
・読者はどんな話が読みたいのか、というのを意識してみては?
・恋愛もののほうが読みたい人は多いと思うよ。
漫画は1pにつき2秒くらいのペースで読まれる。それくらいの密度を意識してみて。
☆↑台詞を多くするにしても、なるべく平易な言葉で。
・フキダシの大小のメリハリをもっとつけてもいいかも。
・↑青年誌はあまりフキダシの大きさにメリハリつけないが、少年誌・女性誌はかなりメリハリつけてる。
・フキダシは版面(はんづら)の枠内に。(←既に実行していたけど、自分でも台詞が散らばり気味だなと思っていたので次回はフキダシ用の枠をもう少し狭めてみようかなと思っている)
・1ページあたり多くても6コマくらい。
・フキダシのバランスとかはおかざき真理さんとか参考になるかも。
・海外の短いホームドラマを観ると起承転結、話の軸の見せ方の勉強になるかも。
★「穏やかな日常」の話でも絵の演出はできる。「よつばと!」とか読んで研究して。
☆せっかくレトロな世界観なので、レトロ要素をもっと足して読む人の心に響くシーンを入れてみてもいいのでは。

▼番外
・冒頭のモノローグ、いきなり詩的な表現が入るので置いてきぼりになった(←めっちゃ笑ってしまった・・・・・・・これからも置いてきぼりにします!!!!)


こんなところです。
ちなみに今回結局4社に見てもらったけど、きめつを読んでる編集さんはいなかったです。(ひとり、3巻まで読んでる人はいたみたい)

【その後】
心がボロボロになりながらスペースに戻りました。Aさんも相当心にきていたようす
イベント後のアフターでは反省会……しました。二人とも「こんな自分が推しを描いているなんて恥ずかしい…申し訳ない…」て言ったり。
とにかく言われたことを次回に活かしたい!! お互いの成長が見えてしまうかもしれないので恥ずかしいですね。って話をしました。リベンジしたいです。

【おまけ】
今回持ち込みした同人誌はこれです。↓
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=66761635

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